核兵器の悲惨な被害
昭和20年8月6日核兵器として世界初の原子爆弾が広島市に投下され、その3日後の8月9日に2発目の原子爆弾が長崎市に投下されました。
原子爆弾はそれまで使用されていた火薬だけの爆弾とは比較にならない強力な破壊力で、一発の原子爆弾で広島市や長崎市を一瞬にして壊滅的な焦土と化し、広島市で14万人、長崎市では7万人が死亡し負傷者数は確認しきれないほど多数でるなど甚大で悲惨な被害を受けました。
そして被爆しながらも生き延びる事ができ、元気に生活していた人が数年後に白血病や癌を発病したり、いろいろな疾病を患う人が多数出るなど、原子爆弾による放射線の影響は被爆後70年を経過した現在でも続いています。
被爆者とその子供達は健康不安を死ぬまで持ち続けなければならないほど核兵器は非人道的な兵器なのです。
核兵器は全世界に15000発あると伝えられており、その中には原爆の数百倍の破壊力を持つ水素爆弾も配備されています。
私達は家族を失い、自らも負傷するなど悲惨な被害を受けましたが、その数百倍の被害が及ぶ状態になっているのが現状です。
私たちは、自らの体験を元に世界に向かって核兵器廃絶を訴え、核兵器の悲惨さ恐ろしさを語り継ぎ、平和の輪を広げてゆきたいと考えております。
核弾頭数と世界の核実験場
核弾頭保有数は、実戦用としてミサイルや基地に配備されている弾頭のほか、備蓄中、解体待ち、実践使用する前に準備を要する弾頭を含む推定数です。
このうち、約4,150の核弾頭が実戦配備されています。
核兵器の威力
アメリカとロシア(ソ連)の間での冷戦時代、激しい核兵器開発競争が起こりました。
両国で大量の原子爆弾や水素爆弾が作られましたが、あまりにも強力すぎた為に戦争で使うことができませんでした。
その威力は、広島に投下されたリトルボーイ15キロトン、長崎に投下されたファットマンは21キロトン。
これに対し、1970年代に旧ソビエト連邦が作った史上最大の水素爆弾「ツァーリ・ボンバ」の破壊力は5万キロトンと比べ物にならないほど
の威力です。
- 広島に投下された爆弾「リトルボーイ」15キロトン
- 長崎に投下された爆弾「ファットマン」21キロトン
- 1954年にビキニ環礁での核実験で使われた「キャッスルブラボー」15,000キロトン
- 史上最大の水素爆弾「ツァーリ・ボンバ」50,000キロトン